2021年5月から熊本ー鳥栖間で運行していたSL人吉も蒸気機関車の老朽化(1922年製)と整備要員の確保が困難なことから2024年3月23日、ラストランを迎え、熊本ー博多間を特別運行しました。玉名駅ホームには市原光(高32回)さんの企画によって玉高音楽部OBOG会など有志15人が集まり、JR九州の社歌「浪漫鉄道」と「蛍の光」を合唱してSL人吉を見送りました。
2024/3/23 玉高音楽部OBOG会などによる合唱で見送り
■玉名駅周辺でのSL人吉■ 玉名駅での停車時間が約9分と長いため、乗客だけでなく九州内外からの鉄道ファンが集まり、蒸気機関車を撮影していました。地域住民は、発車時の汽笛と黒煙でSL人吉の運行を知ることができました。
■高瀬川橋りょうを走るSL人吉■ 高瀬川橋りょうは橋長319.6mで大正5(1916)年完成。煉瓦造りの橋脚はそれよりも早く明治24(1891)年完成し、下り線の橋脚として今も現役である。
2024/3/14 「36ぷらす3」とすれ違うSL人吉
■球磨川沿いを走るSL人吉■ 2009年4月からSL人吉として、熊本ー人吉間を走行し、人吉観光の重要な役割を担いました。人吉駅の転車台で向きを変えられるため、最後尾にディーゼル機関車を牽引せず、3号車の展望ラウンジからの眺めも人気でした。
2011/5/8 転車台で向きを変える機関車(人吉駅)
2011/5/8 のどかなれんげ畑を横目に走行(球磨村付近)
■球磨川第一橋りょう■ 球磨川沿いを走るSL人吉の撮影ベストポイント。明治41(1908)年完成。橋長205m。2020年7月の人吉豪雨で一部を残して惜しくも流失しました。
■SLあそBOYとして限定復活■ 1988年から2005年までJR豊肥線を走っていた「SLあそBOY」が2023年9月22日、一日限定で復活し阿蘇路を走行しました。立野駅付近の撮影ポイントには全国各地から多くの鉄道ファンが集まりました。