荒尾市上井手岩本の諏訪川に架けられている岩本橋は、昭和40年2月に熊本県指定重要文化財に指定されています。橋のたもとにある桜が満開を迎えています。(2022年3月27日撮影)
「ここは江戸時代、三池往還の肥後と筑後の藩境にあたり、藩の関所が置かれた交通の要衝であった。この橋がいつ架けられたかについては安政5年(1858)、明治元年(1868)、明治9年など諸説がある。また、石工の棟梁についても種山(現東陽村)の名工橋本勘五郎との推定もあるが定かでない。石は阿蘇凝灰岩を用いており、長さ32メートル、幅4メートルである。二連のアーチの直径は各々12.5メートル、12.6メートルあり、やや扁平な楕円状になっている。橋脚を保護するための水切や上流の水勢を規制するなど、橋を守る工夫がなされている。本県の眼鏡橋としては後年の架橋であるだけに保存状態も良く、姿も美しい」(陶板の説明文より)