地方出版社の本を対象に鳥取県の読書愛好家らが選ぶ第34回地方出版文化功労賞の受賞作が8月2日発表され、くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク代表の髙谷和生さん(高25)が自費出版された「くまもとの戦争遺産 戦後75年 平和を祈って」(熊日出版)が最優秀の功労賞を受賞しました。選考理由で「戦争を語り継ぐ上での大きな財産」と絶賛されました。
髙谷さんは長年にわたって熊本の戦争遺産を調査、県内224件の戦争遺跡などを紹介しています。平和や反戦を伝える証言を聴くことが困難になってきた現在、証言を実感を持って伝えるための一つの手がかりにしたいという思いで出版されました。同書は今年、第42回熊日出版文化賞も受賞しています。
荒尾・地域地域関係では、玉名市大浜・伊倉・豊水の玉名飛行場や荒尾市の東京第二陸軍造兵廠荒尾製造所(通称:二造)、旧制玉中関係では三菱熊本航空機製作所旧制玉中工場や島津製作所九州玉名工場が旧制玉中本館の写真とともに詳しく紹介されています。
なお、同書は玉高同窓会文庫(玉高同窓会館若駒寮)のほか玉名市民、岱明、横島、天水図書館にも所蔵されています。
※くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク