寄贈本の紹介『極北の革命兵士』


松井浩章(高25回)

大逆事件で犠牲になった熊本県玉名市出身の松尾卯一太を調べているなかで、連合赤軍事件の当事者で、卯一太の子孫である雪野建作さんに出会った。取材を進めるうちに、卯一太の「謀叛の血」が雪野建作さんに脈々と流れていると感じた。そして二人の血の流れと同じように、明治の大逆事件と昭和の連合赤軍事件は、日本の左翼史をたどるように一本につながっていた。
大逆事件では時の政府による大量処刑に人々は恐れおののき沈黙し、日本軍は戦争へと突き進んだ。連合赤軍事件では、リンチ大量殺人が世の中を震撼させ、理解できないおぞましい出来事に恐れをなした若者は政治や社会問題と距離を置くようになった。そのことが、今の生きづらさや閉塞感につながっているように思える。連合赤軍事件は「負の歴史」であり、社会運動に与えた影響は大きい。しかし、日本をよくしたい、世界を平和にしたい、という若者たちの純粋な熱い思いが出発点だった。
今回の出版を通して「負の歴史」に耳目を塞いではいけないことを痛感した。大逆事件や連合赤軍事件は決して他人事ではなかった。誰でも事件の当事者に成りうる。そうならないためにも、「負の歴史」にこそ学ぶことは多い。(あとがきより)


著作:『トマトへのはるかな旅』(熊日出版)、『「凡人崇拝」の非凡人 戸川秋骨物語』(熊日出版)

編集・制作:『高瀬しぼり木綿に懸ける』(下川富士子・高瀬しぼり木綿研究会著、秋骨書林)

2024年5月12日

寄贈本の紹介『漱石の名作に恋して』


江上信行(定時制昭和42年卒) 訳 ピーター・フラハティ

私の感受性が豊かだった頃の、その時代の風景を残したいがためにもこの本を造った。若い時の生き方は各人各様だが、理想の夢と正義感を持ちながら精一杯努力し、人生の次の一歩を目指すのは変わらないだろう。この風景の模様もその一つである。
英語版は多くの人に読んでもらうために考えた。ピーター・フラハティさんに翻訳をお願いした。快く引き受けて頂き感謝の気持ちでいっぱいだ。故郷はアイルランド、25歳の時に来日したそうだ。互いに夏目漱石ファンだ。特に「草枕」のことでは意気投合している。ピーターさんは「主人公の画工が登場人物たちと交わす会話や個々のシーンの一つひとつが、絵画のように思えた」という。舞台となっている天水町小天が美しいのにも由るのだろう。それ故に結実された小説だ。近代化に浮かれて伝統や歴史を忘れるなという『草枕』のモチーフが実感できるという。人々は田舎で精いっぱい生きているともいう。『草枕』がアイルランドへの郷愁を呼び起こしているようにも思える。故郷と自然を愛するピーターさんの言葉を深く受け止めて大切にしたい。(あとがきより)


著作:『青春昭和映画館』、『背番号3』、『漱石に秋骨』等 熊日出版

2024年5月12日

寄贈本の紹介『漱石と学ぶ 日本のまことのこころ』

  

松永哲雄(高19回)    

 私が人生について考え始めたのは母校・玉名高校二年生の時に『草枕』の冒頭部分との出会いがあったからです。
初秋のある放課後、校舎第二棟三階のクラスのベランダから一人でボーッとして眼下(がんか)の中庭を眺めていました。私は二年生の「中だるみ」の状態でした。その時、いつの間にか生き方について考えていました。そして第一棟一階の職員室の奥にあった厳粛で立派な思い出の図書館に行くことを思いつきました。なにかを探そうと思ったのです。その図書館で目の前の本棚にあった『草枕』をたまたま手に取って読み始めました。冒頭部分に次のようにありました。「山路(やまみち)を登りながら、かう考へた。知に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地(いぢ)を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。」この時、私は強い衝撃を受けたのです。
「なんだぁーこの作家は。人生がわかっているぞ!」
これが私の発した第一声でした。この衝撃が私の人生の方向を決定しました。漱石の人生と作品をたどることで生き方を学ぼうと決意したのです。
私は数年前に『いかに生きるか』(私家本・1750円)を発刊しました。好評でしたので、今回『漱石と学ぶ 日本のまことのこころ』(弦書房・定価1500円)を発刊しました。この新書では漱石と学ぶことで「自律した正当な個人になるための人間形成をどのように推しすすめたらよいか。さらにどのような考えを支柱として生きたらよいか。」について記しました。この新著の中には母校・玉名高校の授業で玉高生が取り組んだ『こころ』についてのすばらしい実践も記しています。新著は熊本市内の長崎書店や金龍堂等、アマゾンや楽天ブックス等、私自身も数十冊を所持しています。玉名高校の先輩・同輩・後輩・教育関係の方がた・在校生にぜひ読んで役立てていただければとても幸いです。

※松永哲雄さんは、平成13年度から平成20年度まで玉名高校の国語科教諭として勤務されました。

玉名いだてんマラソンを沿道で応援

第2回玉名いだてんマラソンが2月25日(日)、玉名市横島町を中心に開催されました。同窓会の役員有志は今年もフルマラソンの28キロ地点近くで声援を送りました。今年は「玉名高校同窓会」ののぼりを何本も立てていたため、「私も同窓生です」とランナーから声を掛けてもらったり、手あげて応えてくれるランナーも多かったようです。また、「鉄腕アトム」の音楽を小型スピーカーで流しながら応援、「元気が出ました!」と駆け寄って言っていただき、こちらもより一層力をこめて声援を送ることができました。

2024年2月25日

ホームページのメニューを更新

ホームページのメニュー等を一部修正しました。

1.応援合戦の動画一覧をメインメニューに移しました。

2.H7(1995)の応援合戦動画が表示されていなかったのを修正しました。

3.応援合戦の動画一覧表を作成し、公開している動画、未確認や未公開などの区別をしました。こちらからどうぞ

初日の出(桃田運動公園)

桃田運動公園(玉名市)には、中学・高校生を中心に100人近くが初日の出を見ようと集まっていました。7時26分、太陽が顔をのぞかせるとそれまでざわついていた天望館が一瞬静寂に包まれました。穏やかな年明けになりました。

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。穏やかな年明けになりました。 今年も玉高同窓会ホームページをよろしくお願いします。

昨年は母校が創立百二十周年を迎えました。厳粛な雰囲気の中、記念式典が執り行われました。同窓会では祝賀大同窓会、TGAゴルフ大会、囲碁大会が開催されました。また、同窓会会報第53号を同窓生全員に発送いたしました。

会報でもお知らせしましたように、同期会での横の繋がりを深めるために、2023年4月1日より同期会を開催する各同期会に5万円を支援しています。この年末年始にも同期会が7回開催され、若い世代でも5年ごとに開催している会もあります。支援は来年3月31日までですので、ご利用をお待ちしております。

2021年3月に開設したYouTubeの玉高同窓会チャンネルには校歌4本、応援合戦動画158本を公開しています。これまでの閲覧数は延べ31,091回になりました。今年は未公開動画の公開に向けて準備していく予定です。

2000年から続いております、疋野神社への絵馬の奉納も今年も行われました。最初は荒玉地区の5校で始まった奉納も、今年は高校7校(玉高、玉名工、北稜、玉名女子、専大熊本玉名、有明、有明高専)、中学4校(玉高附属中、玉名中、岱明中、荒尾四中)、おおくらの森保育園、おおくらの森幼稚園の美術部、同好会などが作成した14枚の絵馬が社殿に飾られています。

玉名高校の絵馬

玉名高校附属中学校の絵馬

福岡玉高会、5年ぶりに開催!

福岡玉高会の総会・懇親会が2023年11月11日、福岡市中央区の中華料理店「福新楼」で開かれ、55人が参加し、旧交を温めました。大相撲九州場所が始まる前日で、開会前には触れ太鼓も登場し、2018年以来5年ぶりの会を盛り上げました。

冒頭、佃亮二前会長をはじめ、5年の間にお亡くなりになられた方々に黙とうを捧げました。続いてご来賓の玉名高校同窓会の岡田信之会長、玉名高等学校・附属中学校の廣瀬光昭校長にあいさつをいただき、現役生の頑張りを聞いて皆励まされました。総会では、福岡玉高会の会長を長年務めてこられた土山昭則さん(高21期)が退任され、後任に大森久司さん(高24期)が就かれる人事案が承認されました。

懇親会は、恒例の福引もあって大盛り上がり。白亜の校舎で過ごした高校時代に戻ったようなにぎやかさでした。締めくくりは、大倉憲一さん(高16期)による応援団の演舞に続いて校歌を斉唱、2年後の再会を約束してお開きとなりました。

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